起業して嫉妬されるのが怖いです
世界観プロモーション飯沼暢子です。「起業して活躍したいけど、自分を前面に出して嫉妬されるのが怖くて行動できません」
というお悩み、よく聞きます。そんな人の共通点は、見た目もよく、技術もあるということ、そして豊かな感受性を持っているということです。つまり、活躍して多くの人に好かれ、影響を与えるだけの素養があるということ。
そんなあなたが「自分の才能を活かして生きていく」ためには、覚悟を決める以外にありません。
自分を幸せにする選択をしましょう
「嫉妬されないように自己表現を控えめにしています」という人がいますが、それは自分を幸せにする選択肢ではないですよね。
本当は自分の才能を活かして活躍したいからこそ、嫉妬されることで自己表現や行動が制限されることが苦しいのだと思います。
嫉妬してくる人の性格を簡単に変えることはできません。
だとすれば、嫉妬されても怖く無くなるように、自分のマインドを変えるしかないですね。それにはどうすればよいのでしょうか?
嫉妬のメカニズムを知りましょう
精神科医の水島広子先生の著書『ドロドロした嫉妬がスーッと消える本』によると、嫉妬の感情とは、大きく2つに分類できます。
自分よりも優れた相手に対する嫉妬(優劣関係の嫉妬)
自分の愛する人の愛情が他人に向けられるときの嫉妬(愛情関係の嫉妬)
「起業して活躍しようとすると嫉妬される」パターンの嫉妬は、優劣関係の嫉妬が自分に向けられている状態ですね。
そして、すべての嫉妬の構造には、
「本当に求めていること」と「主観的に感じていること」にギャップが生じているという共通点があります。
例えば、
「新しいビジネスを始めました!」とFacebook投稿したら、「あなたの実力で始めるなんて早いんじゃない?」と言ってくる人がいた。これも嫉妬ですね。
この場合、
「本当に求めていること」→「自分も新しいビジネスを始めるなど活躍をしたい」。
「主観的に感じていること」→「あなたへの憎悪」
という構造になっています。そして、その背景には、自分への自信の無さがあります。つまり、「自分も新しいビジネスを始めるなど活躍をしたいけど、自信がなくてできない。」のが本音。
やりたいけどできないことをやっている身近なあなたに、羨望の気持ちが生まれている状態です。
だけど、あなたと同じ前向きな行動をすることは自分にはできない。素直に「行動力があっていいな!わたしもがんばるね!」と言えない。だから、憎悪というネガティブな強い感情を出して、あなたより少し上に立てた気になることで自分を保っている、という状況です。
そしてこの対応は一時的な自己満足はあるかもしれませんが、結果的に本当に求めていることである「自分も活躍をしたい」からは遠ざかってしまっています。
つまり、嫉妬する人は不器用な人なのです。
嫉妬されたらどうすればいいのか?
まずは、真正面から相手の言葉を受け取り、「嫌われるようなことをしてしまった」と自己嫌悪に陥ったり、感情的に応戦したりすることなく、気持ちを落ち着けること。
そして、自分の行動を振り返り、おごりがなかったか、人を不快にする表現がなかったかを確認し、もし反省すべき点があるのなら、今後に活かしていく。活躍すること、前向きに行動することはやめません。
嫉妬してくる相手にはどう対応すればいいのか?
実は嫉妬とは、「手が届く程度に身近な人」に対してのみあらわれる感情です。例えば、雲の上の存在と思っているような芸能人が、「新しいビジネスを始めました!」と言っても、嫉妬心は起こらないですし、逆に自分ととても距離の近い存在である家族が「新しいビジネスを始めた」と言っても、嫉妬心は起きづらいものです。
つまり、相手があなたと同等のレベルの他人だと思っているから嫉妬心が起こるのです。嫉妬という憎悪を不躾にぶつけてくる相手とあなたが同等のレベルであっていいはずはありませんので、応戦したり、相手の望むように自分を出すことを控えてしまったりするのはやめましょう。それは、相手と同じレベルであると認めることだからです。
あなた自身の気持ちがぐらついてしまったり、やり返してやりたい怒りの気持ちが起こるのは、「自信がない中がんばっているのに、痛いところつかないでよ…」と思っているから。「私、まだ自信がないんだ。だから嫉妬されて怒りがわいているんだ」と自分の感情を認めること。
そして、「よし、こんなことではぐらつかないくらい、自信を身につけていこう!」と、自分を高める方向に嫉妬されたというできごとを活かしていく。このことで、精神性のレベルが相手から遠ざかっていきます。
嫉妬のない世界へ
そしていつしか、成長したあなたには、相手は何も言ってこなくなります。また言われたとしても、あなた自身もこうした経験を乗り越えながら成功の道を進み続けたという揺るがない自信が蓄積されていくので、感情的に反応することも、行動を止めるという判断をすることもなくなっていくでしょう。
その頃には、周囲にも、挑戦を乗り越え、自分を高めつづけるマインドをもった人ばかりになり、嫉妬という次元の悩みにわずらわされることもなくなるのだと思います。