悩んでいる人にアドバイスはしない

世界観プロモーション飯沼暢子です。直感が鋭くて、相手の問題がわかる人ほど、ズバッといきなりアドバイスしたくなるかもしれませんが、役に立つつもりが相手を怒らせてしまうこと、あるんです。ではどうすればいいのでしょうか?

そもそも求められなければアドバイスしなくていい

相手が「困っているのでアドバイスしてほしい」と言わない限りは、いくらあなたがアドバイスしたくても、しないのが賢明です。相手が「あなたに」「今」、答えを求めない理由があるからです。それに、相手が「変わりたい」と思っていなければ、いくらいいアドバイスをしたところで徒労に終わります。

わかるからといって相手の問題を言わなくていい

例えば「あなたが結婚できないのは、親子関係に問題があるからよ!」なんて、わかったとしても言わなくていい。たいてい相手は、自分の問題なんて誰よりもよくわかっています。わかったうえで、その問題を抱えながらもよりよく生きるにはどうすればいいのか、それを知りたいからあなたに相談しているのです。

相談にはいくつか種類がある

相談を相手が求めている場合、何の視点で答えてほしいかにより伝えるべきことは変わってきます。
どんな視点で答えてほしいのかを想像しましょう。

・事実としての情報を答えてほしい
→例えば結婚しない人が生涯でどのくらいのお金があれば生活を成り立たせていけるのかの統計データなど。

・経験者として経験を答えてほしい
→例えば20代で結婚しなかった当事者としての経験を教えてほしいという場合。

・専門家としての視点で答えてほしい
→例えば結婚カウンセラーとして、プロポーズを引き出す秘訣を教えてほしいという場合。

・ある人の代わりになって答えてほしい
→例えば5年付き合っている彼の視点で想像し、結婚しない理由を話してほしいという場合。

・自分の状況をいっしょに見てほしい
→これまで自分がどんなことをしてきて、今どんな状況なのかを言葉にしてほしいという場合。

 

それでは悩んでいる人には何をすればいいの?

まず、話を全部聞くこと。途中で問題解決法が浮かんだとしても、話し終わるまで聞きましょう。
個人的な判断を押し付けないこと。「30歳までに結婚しないなんて非常識」などですね。
そして、問題を突きつけないこと。上でも書きましたが、本人がちゃんとわかっています。もし相談者に「わたしの問題は何だと思う?」と聞かれたら、「わたしは**が問題だと思うけど、あなたはどう思う?」と本人にもどしてください。あなたが問題を特定したり解決はしない

 

相談者が知りたいこと、求めることは2つ。

・今の自分がどんな状況なのか。(頭の中が混乱しているので交通整理してほしい)
・自分にはどんな選択肢があるのか。(行き詰まっているので道を見つけたい)
自立している相談者なら、自分の代わりにあなたに問題解決をしてほしいのではなくて、自分で道を切り開いていきたいので、自分の状況を知って、情報を集めたいのです。

回答者であるあなたがやることは、相談者がどんな状況なのかを映し出す鏡になること。そして、困難を乗り越えていくための情報を提供すること。この役割に徹すれば、きっと、あなたはその人の役に立てるでしょう。

飯沼暢子
飯沼暢子
世界観プロモーション®主宰。個人起業家や経営者の為の、世界観を影響力に変えるビジネスブランディングプロデューサー。叶えたい未来を実現するあなただけのビジネスのブランドや人が集まる仕組みを一緒に創ります。